T's memo

2019/10/20~ まったりと‥

190726 倍力機構-電動倍力

運転者によるステアリングホイール(以下ハンドル)の運転力を軽減するために、動力を用いて操舵補助力(以下、アシスト力)を発生する装置をかじ取り倍力装置(パワーステアリング:PS)という。

 

PSはハンドル操作を入力信号とし、かじ取り車輪の変位を出力信号とする位置サーボ(自動制御装置のこと。語源はラテン語のservus(英語のslave,servantの意))の形を取り、手動操作に動力部分が追従してかじ取り抵抗に見合うだけのアシスト力を発生してかじ取りを行うとともに、出力の一部を反作用力として運転者に伝えて操舵負荷の感覚を与えられるような双動型サーボ機構(birateral serbo)として構成される。

PSの動力方式には油圧式、空気圧式、電動式があり、現在は制御性、応答性、信頼性に優れた油圧式が広く用いられている。

電動式PSは省エネルギー性、積載性等の利点から各方面で開発が進められており、すでに一部自動車では市販実績をもつが、自動車部品としてコストの低減が今後の課題である。

 

◆電動倍力

電動PSは、直流モータによってそうだ出力を倍力する機構で、コラムアシスト式・ピニオンアシスト式・ラックアシスト式に分類できる。コラムアシスト式を例に説明すると、車速センサ・トルクセンサ・減速機・モータ&クラッチ・ジェネレータ・ステアリングギア・エンジン回転センサ・バッテリ・コントローラで構成される。

日本では1988年3月、軽自動車に採用されたのが最初で、特にすえ切りそうだ力の軽減を主眼として用いられ、車速0~45km/hの間で車速に応じてアシスト力を制御し、45km/h以上ではクラッチを切り、マニュアルステアリングとしている。

 

‥次回、電動PSボックスの仕組みからスタート予定。。